Pleskのアップデート・アップグレートの設定
Pleskはバグやセキュリティ(脆弱性)を自動的にアップデートしてくれます。
しかし、突然の仕様変更によって、今までの設定が上書きされてしまう恐れもあります。そのようなトラブルを未然に防ぐためにも適用するタイミングを細かく設定することができるようになっています。
今回は、アップデートの細かい設定と運用における設定を考えてみましょう。
アップデートの種類について
コントロールパネルの ツール設定 > アップデートおよびアップグレートの設定を選んで下さい。
すると下記のように数種類のアップデートパターンが表示されます。
説明を引用します。
"Panel のアップデートおよびアップグレードポリシーをセットアップできます。「アップデート」に含まれるのは軽微な修正ですが、「アップグレード」には Panel 機能のより複雑な変更が含まれるため、長時間のダウンタイムが必要になる場合があります。自動更新をオンにして、今後のアップグレードの対象とする Panel リリース階層を選択しておくことをお勧めします。リリース階層は各 Panel バージョンに対して定められており、Panel の開発段階を示します。当然ながら、より上位のリリース階層のバージョンでは、初期のバージョンと比べて機能が向上しています。Panel のリリース(General Availability)より前に新機能をお試しになりたい場合は、アーリーアダプタリリースへのアップグレードをご検討ください。一方、すべてのメジャーアップデートが含まれ、多数のサービスプロバイダによって安定的に利用されているソリューションをご利用になりたい場合は、Panel が「レイトアダプタリリース」のステータスになるまでお待ちください(通常はジェネラルリリースの 2、3 ヶ月後となります)。選択した Panel リリース階層へのアップグレードが提供されると、Panel の[ホーム]ページに通知が表示されます。"
上記説明を要約すると、常に最新の機能を使いたかったら「アーリーアダプタ」、広く安定したもののみを適用するなら「レイトアダプタ」を使ってくださいと書かれています。
Plesk8から使用してきている僕の意見としては、アーリーアダプタ・ジェネラルは選択しない方が賢明です。顧客のドメインを運用している、またはダウンしては困る本番環境のサービスを運用している場合はレイトアダプタをおススメします。
次に、アップデートの項目ですが、
・現在インストールされている Panel バージョンのアップデートを自動インストールする(推奨)
・アップデートについて通知を受け取るが、自動インストールは行わない
重大なセキュリティアップデートは引き続き自動インストールされます。
通常は(推奨)にチェックを入れても問題ありませんが、顧客のドメインを運用している場合は、自動インストールは行わないにチェックを入れておきましょう。(極稀のケースですが、PleskアップデートによってTLSのセキュリティレベルを改変する仕様変更が行われ、クライアント側のメールでエラーが生じるトラブルがありました。)
※ サードパーティコンポーネントのチェックは、ほとんどのケースで問題になることはありませんが仕様変更によりDB部分が何らかの干渉を受けてしまう可能性もあることからチェックを外しておくのが無難です。
以上、運用方法を確認して、自分にあったアップデートを選択してください。