マルチドメイン管理の高負荷で悩んだら CloudLinuxも検討しよう
Pleskを導入する上で、最初に選択するのがOSです。
CentOs
Ubuntu
Debian
Windows Server
CloudLinux ....
などなど、多くのOSがあり、Pleskはそれらに対応しています。
普段使いの範囲なら CentOS で問題ありません。
インストールしてもPleskはマルチドメイン(複数サイト)管理ができますし、
マルチドメイン(複数ドメイン)の対応とリセラー機能
OSごとに機能制限があるような事はほぼありません(CentOSは最もソースが多く、パッケージの対応も豊富です)
今回の記事では、それらOSをインストールする際に行うマルチドメインについて考えてみます。
特定ドメインの高負荷、マルチドメインの悩み
マルチドメインを管理して一番の心配事は、そのドメインのいずれかが高負荷に陥ることです。
・ aaa.pakutaso.com
・ bbb.pakutaso.com
・ ccc.pakutaso.com
例えばこのようなマルチドメインを管理していたとしましょう。この一部のドメインが、アクセス過多になった場合
・ aaa.pakutaso.com
・ bbb.pakutaso.com(ステータスred)
・ ccc.pakutaso.com
↓ ↓ ↓ ↓
・ aaa.pakutaso.com 《停止》
・ bbb.pakutaso.com(ステータスred)《停止》
・ ccc.pakutaso.com《停止》
一部のドメインのおかげで他のドメインも表示されにくく(もしくは停止)なってしまいます。
他のドメインは負荷がかかっていないので、まさにとばっちりです。今後は bbb.pakutaso.com のみ別サーバーで運用、もしくは、この1台のスペックをアップする必要があるわけです。
これをうまく説明しているのが GMOクラウドさんが提供する CloudLinux(クラウドリナックス)OSです。
CloudLinux |GMOクラウド
図解わかりやすいですね。
左が通常にインストールしたPlesk、右がCloudLinuxを入れたPleskです。
このCloudLinuxを入れることで、他のドメインに影響をあたえることがなくなり、高負荷がかかっているドメインのみ対応すればよくなります。
OSは全てCloudLinuxにするべきなのか?
高負荷がかかっている → サーバースペックをあげる
こういう発想は当然です。他にも色々とやることはありますが、一番手っ取り早くスキルを必要としない対処法なので安心です。
実際に250万PVを超えるぱくたそは、SSD化、メモリ16GBに増強するなり対応してきました。
そんな、ぱくたそでは、依然 CentOS で運用しています。
その理由は簡単です。CentOSは無料だけど、CloudLinuxは月額費用が別途かかることがあげられます。ぱくたその場合、ほぼ1台占有して動かしたいと考えているため、CloudLinuxの最大メリットであるドメインごとにリソース制限をかける機能を使いこなす機会が無いと考えているからです。
費用対効果的なことは、CloudLinuxの月額費用だとワンスペック上のプランが契約できる、ドメイン数が少ない、すべてが自社のサイトなどの場合、CloudLinuxを入れて個別にリソース管理するより、全体のスペックを上げたほうが得だという考えからです。
では、CloudLinuxを利用するべき人は、どのような人なのか考えてみます。
上項目でも説明したように、Pleskはリセラー機能が豊富です。CloudLinuxは、同じサーバーに収容しているドメインの持ち主通しが知らない人の場合、要は、ホスティング事業者向けのOSなので、ホスティングができるデザイナーさんにとっては、お金払ってもほしい機能です。
余談ですが、こちらのCloudLinux、サーバー屋さんからしたら商売あがったりのOSだそうで、提供しているホスティング業者は少ないとのことです。実際にPleskでサポートしているのはGMOクラウドさんのみなので、ぜひ気になっている方は検討してみてはいかがでしょうか?