ホスト登録したネームサーバーをPleskのレコードに追加する
独自ドメインでホスト登録したネームサーバーをPleskに設定します。
ホスト登録とはなんぞや?ホスト登録の意味は?
DNSサーバーとして利用できるサーバー環境には、非常に重要な条件があります。知っていますか?
その条件とは、IPアドレス逆引き設定がしてあること【できること】が条件です。
GMOのVPSはあらかじめ逆引き設定がなされているため気にしなくてもいいのですが、ほかのブランドでやってあるとは限りません。
逆引き設定とは?
ドメイン名からIPアドレスを引くのが正引き、IPアドレスからドメイン名を引くのが逆引き。逆引きなんて意味があるのか?とよく聞かれますが、運用側としては何の意味もありません。
ではどんな時に使われるのかというと、携帯メールへメールを送信した際などです。逆引きというのは、IPアドレスの所有者などを示す確認ツールとして利用されており、逆引き設定もなされていないIPアドレスからの送信メールはSPAMであると携帯メールは認識しています。
どのキャリアにも、逆引き設定されていないIPアドレスからのメールは原則受け付けてくれません。同様にSPAMフィルタツールなども、逆引き設定の可否次第でSPAM扱いにされるケースが多いことも示され、気を付けなければいけません。
DNSサーバーに設定可能なIPアドレスは逆引きが可能な場合と認識して下さい。これは、ホスティングプロバイダが提供するIPアドレスの場合はそのほとんどは逆引き設定がされているか、逆引き設定の権限移譲(自分で設定できる権限を付与してくれる)ので、問題はありませんが、一般的な接続プロバイダの場合、逆引きが不可で、さらにDNS設置不可としている接続プロバイダが多いことを留意してください。
特に安価な固定IPの接続サービスはDNSの設置を認めていないことが多いので、自社サーバーを検討される際には、DNSを別途準備するか、DNSの設置を認めているプロバイダを探すことをお忘れなく
独自ドメインのネームサーバーをホストする方法
前項から名前解決の流れをおさらいしてみましょう。
ユーザーがドメインを入力 → example.com の上位DNSを見に行く → そこで指定されているIPアドレスを確認する(111.222.333.444) → このIPアドレスのサーバーにアクセスする → Pleskのレコードを参照する。
今回は、Plesk のレコード設定を行います。
ちなみに、このレコード設定を覚えると、ドメインのDNS変更に伴う反映時間を大幅に削減することができます。DNSサーバーとしてPleskを利用するくらい秀逸なので覚えておきましょう。
ホスト登録した独自ドメインのレコード設定を行います。
PLESKにログイン後、ドメイン管理から、> DNS設定を選択します。
バリュードメインでホスト登録した例を使って説明します。
ns.susi-paku.com 123.456.789.123
ns2.susi-paku.com 123.456.789.123
ネームサーバー作成で上記のアドレスを設定したので、まずはPlesk側のレコードにNSレコードを追加します。
ツールメニューの「レコードを追加」から
レコード設定をAにして、ドメイン名を例で紹介した ns.susi-paku.comに、ネームサーバのIPアドレスは登録したVPSサーバーのものを指定します。同様に スレーブの ns2.susi-paku.comも設定を行います。
"このサーバはDNSゾーン のプライマリネームサーバとして機能します"と聞かれますので、
レコードの更新を押してください。
このようにNSが追加されました。
これで、バリュードメイン → Plesk側でネームサーバーのIPアドレスを指定することができました。
PleskでDNSの管理を行うとメンテナンスが非常に楽です。
Pleskのレコード機能を使うとDNSの振り分けが楽にできるようになります。例えば複数サーバーを利用した管理を行い対場合、
ns.susi-paku.com 123.456.789.123
ns2.susi-paku.com 123.456.789.123
ns3.susi-paku.com 123.456.789.123
ns4.susi-paku.com 123.456.789.123
っというレコードがあったとします。ns3とns4のみIPアドレスを変えたいときは、
ns.susi-paku.com 123.456.789.123
ns2.susi-paku.com 123.456.789.123
ns3.susi-paku.com 111.222.333.444
ns4.susi-paku.com 111.222.333.444
このように値を変えるだけでPlesk上で設定を完了することができます。
ドメイン管理会社のコンパネ上でネームサーバーの変更を行うと、反映にまで時間がかかりますが、Plesk上で変更を行う事で反映時間を調整することができるのです。非常に便利なので是非参考にしてください。詳しくはSOAレコードで解説しています。
次はWebサイトを表示させるAレコードの設定を行います。