Pleskで定期的にDNSを再起動してリスク回避

2016年1月12日
DNSを理解しよう

前回の項目でもお知らせしたように、
 

Webサイトが繋がらない・・? DNSが落ちやすい。
 

DNSは落ちやすく、サイトを確認するだけでは分からない(TTLの関係で繋がる人もいれば繋がらない人もいるから)のでやっかいです。だから死活監視(https://www.pletk.com/tongbi.html)が必要なのですが、監視をしてもDNSの再起動を行うのはやはりサーバー管理者...。

今回ご紹介するのは、そんな不安定のDNSサーバーをPleskを使って定期的に再起動しちゃうという設定です。

スケジュール済みタスクを利用する

スケジュール毎にプログラムを実行することができる、「cron」 は本来なら黒い画面を操作して行う必要があります。

クーロン(cron)をさわってみるお - Qiita

Pleskでは、スケジュール済みタスク という項目からコンパネ上で操作することが可能です。

スケジュール済タスク.png

この項目から、様々なスケジュールを組む事ができます。

 

DNSの定期的再起動を行う理由

さて、今回は定期的にDNSを再起動するという設定をcronで行います。

なぜ、これを設定しておくかというと、文頭でも説明したように

「DNSは落ちやすい」
「落ちたら気付きにくい」
「落ちたら手動で起動する必要がある(例外もあり)」


という厄介な感じなのです。

接続できません.png

 

これは実際にぱくたそが接続できなかった時にウェブマスターツールで連絡があった内容です。深夜帯に一部の利用者から繋がる・繋がらないというお問い合わせをいただき気づいた時は8時間以上経過しております。
(原因は特定のドメインのDNSに負荷があったため)このような事がないように、定期的に再起動を行うようにすれば、DNSが落ちていたら自動起動するし、精神衛生的にもよいのです。

 

設定の方法

下記はPlesk11の設定方法です。CentOS7+Plesk12の設定方法は異なりますので、次項を確認してください。

Plesk のスケジュールタスクを開くと下記のシステムユーザー項目が表示されます。

named.png

この中に表示されている、「named」というのがDNSの設定部分となります。

タスクを作成します.png

新しいタスクを追加を選択します。そして、僕が設定した項目はこちら。

DNSタスクの内容.png

28分ごとに定期的にコマンドを実行する形となっています。この28分というのは、よくあるPleskのアップデートタイミング時にDNSの再起動をできるだけ回避するために設定した数値です。(Pleskの更新タイミングは大抵5分や10分という節目でアップデートする事が多いので)
コマンドは /etc/init.d/named restart となります。
(※ 通常のcronの設定では、 /etc/init.d/named restart >/dev/null とするとメールにて再起動の通知がなくなるそうです。plesk上での設定は上記でも通知はきません)

設定完了.png

合計タスク1として、上記のように設定されれば完了です。これで安心ですね。そして何よりcronの設定を黒い画面で行わないで済むのも楽ちんですね。

CentOS7+Plesk12の設定方法

CentOS7から、設定するコマンド(記述)が変更となっておりますのでご注意下さい。

taskhenkou.png

systemctl restart named-chroot.service

になっています。Plesk12から、-chrootが推奨されており、この記述がない場合設定エラーが表示されます。詳しくはブログの記事をご覧ください。

seikoushimasita.png

Plesk12から実装されている-chrootについて|Plesk入門・サーバー運用サイトぷれつく


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